人生、楽あれば苦もあるのです。

多種多様な業種を転職経験。ブラック企業ネタ多いです。

サラリーマン辞めた理由~不正会計の責任とって詰腹切ってやった~

辞めてようやく1年たったので記事にする。こすもっぷが弱かったのも体調を壊していた事も、全ては言い訳にしかならない。それでも愛憎の念が入り混じった感情を、記事として吐き出させてもらう。

f:id:Cosmop:20160403135936j:plain

あくまでもこすもっぷ視点の話。

 

規模と歴史はある企業の中で

規模は大きく歴史もある企業、そこにこすもっぷは様々な企業での経験を買われ中途入社した。様々な経験をしていたからこそ中途入社でき、直近までは生抜きだからとか中途だからと特段諍いなどなかった。生抜きの若い子たちを育てていくのも楽しく、役の昇格は望めないにしてもこれでいいかな~と思っていた。

そんな最中にこすもっぷは社内でのある新規事業立ち上げで部署異動となった。この新規事業、社内では噂になっていて失敗が必至。しかし社長の肝いりでやらざるを得ず、そこに生抜きのJとK、こすもっぷ他数名の招集となった。

 生抜き部長Jと生抜き課長Kと中途係長こすもっぷ

生抜きJはこの事業の結果で、役員への昇格ラストチャンスの年齢。生抜きKは所謂コバンザメタイプで、上にへつらい下にきつく当たる人望無し人間。最前線に立つのはこすもっぷ以下若手数名という布陣。

生抜きJ はそれなりの年齢でもあり人脈・経験等は社内屈指、生抜きKもコバンザメとはいえ現場の最前線を潜り抜けてきた。失敗必至と噂されども、会社としてはそれなりの陣容は整えたといえるのである。こすもっぷも直近の実績が評価されてであり、中途入社とはいえある種の期待はされていたのかもしれない。

ルールが全く違う新規事業ゆえ

野球とサッカーくらいにルールが違う、そんな新規事業に取り組み始めたのです。コンセプト・着眼点は今も考えると斬新だし、市場も手付かずで伸びしろはある。実際事業のスタートアップとしては想定の実績を上げつつあり、JとKも私たち現場組のバックアップとして動いてくれていた。。。はずだった。

今までこの会社が得意としていた分野は、キャッシュの回転率が速い事業でした。各期の決算に向けて、仕入れ・販売先と帳尻を合わせて決算できていたのです。取り組んだ事業が真逆、キャッシュの回転が遅い売掛・買掛が多額に発生する事業だったのです。

理解ができない点が違うJとKに振り回されるこすもっぷ

Jは役員も伺えるレベルの教養はあるので、掛金額の大きさに対して改善をKに求めた。Kは所謂現場たたき上げのため、この事業が掛金額が大きくなることは最初からなんとなく理解していた。ただ致命的だったのはキャッシュフローに対して理解できなかった、つまり簿記の知識がゼロだったのだ(笑)。

JとKでボタンの掛け違いが生じる日々、Jは現場が分からないため・Kは簿記の概念が分からない。問題点が2人して違う・理解できないため、事業は徐々に徐々に悪い方向へ傾いていく。こすもっぷはJに現場の状況について話し、Kに簿記の概念を話して相互理解に努めざるを得ない状況だった。

 

スッキリわかる 日商簿記3級 第7版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)

スッキリわかる 日商簿記3級 第7版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)

 

 

そして目の敵にされ始める

Jはこすもっぷの具申に対してKに同じ話をさせろと言う。KはJにその話を意味も分からず話すから、逆に突っ込まれてこすもっぷに当たり散らす。Jはそれを見てお前の言うことは筋が通っていないからだと当たり散らす。

こすもっぷはこの頃すでにかなり体調を崩していた。そこに畳みかけるようにJとKは冷たく当たる、このため病院に行くことすら憚る状況になった。こすもっぷがいないと他の若手にミサイルが飛ぶので、現場が回らなくなってしまうのだ。

一人ブラック企業状態に陥っていた(笑)。

決算を整えるために、不正を犯しはじめる

東○風にいうとチャレンジですね。四半期ごとに計上金額をごまかし、繰り上げて報告し始めたのです。誰の責ともいわず、このような風土が作り上がってしまっていた。JもKもそしてこすもっぷも若手も、見て見ぬふりをしていたのです。

とはいえ不正は不正、いずれ発覚することがこすもっぷには予見できていた。今になって考えれば、JもKも予見していたのかもしれない。2人とこすもっぷが違ったのは老獪さと青臭さなのかな~と思う、世の中綺麗ごとばっかじゃないのはとことん理解していたはずなのにね。。。

体の限界と同時に明るみに

肉体がギブアップしてしまい、結局はすべては明るみに出たと思われます。思われますというのは、実は最終的な落としどころが分からないまま会社を去ったためなのです。ギブアップから2週間で辞表受理⇒退職となり、この後その企業には一切ノータッチで1年が過ぎました。

もう少しで精神面も本格的にやられていた(一部はやられてます)、ギリギリのタイミングでのドロップアウトでしたが肉体面は本当にヤバい状況でした。この不正はこすもっぷが塞き止めていた部分から、徐々(一気にかも?)に明るみに出ているはずでしょう。知ったこっちゃないですけどね。

もうサラリーマンできないよ・・・

どう考えたって、たぶん、おそらく、日本の一般的なサラリーマン生活が一番楽です。社会的安定も地位もそれなりのものが、時間と引き換えに貰うことができるのだから。けどこすもっぷはもうその安心できる場所に戻ることはできないでしょう。肉体的にもキャリアも傷ついたのです。

不正を行った立場の人間でもあるのです。気付きながらみて見ぬふりをして、片棒を担いでいたのは事実。たまーに自己嫌悪のサイクルに落ちそうにはなります(笑)。

後悔も恨みも悲しみも詫びる気もない

寂しい気持ちになることはあるかも??けどそれすらほんの少ししかない。世の中の動静に思いやることはあっても、上で上げた行為には何もない。愛憎の念を書き綴ると書いたが、さして思いやってはいない。

自己嫌悪も家族に対してとか友人であったりとかにはですね。結局それが一番大事なものだからなのかもしれません。こすもっぷ的には。

ほんの少しの掛け違いが大事に至る

不正も喧嘩も戦争もテロも、元をたどればほんの少しの人間の感情のもつれが起こす。そんな気がして、そうだろうな~と、こすもっぷはぼーっと1年考えてた。全知全能なんか無理だから、許容できる幅を広げる方が自分にはあうのかな~とも。

視野を広くって言っても、自分の後頭部は見れませんから。見える範囲でできる範囲で、その範囲を広げていけたらな~と自己啓発的に意識高い系に締めくくります(笑)。