パワハラ企業 無事敗訴して 逆に支払い命令~当たり前と言えば当たり前だが~
裁判が起こされた時点で話題になってた案件ですが、当然と言えば当然の結果で判決が出ましたね。まさか原告側が控訴することはないと思いますが、こういう裁判を起こす会社だからなぁ~と考えざるを得ない。。。
一連の流れをを整理すると
- 2014年4月:被告人に当たる男性が、原告IT企業に入社。
- 【この間8か月】⇒期間A
- 2014年12月 :上司のパワハラ&長時間労働のため精神疾患(躁鬱病)を男性が発症したため退社。
- 【この間6か月】⇒期間B
- 2015年5月:「詐病で退社して会社に損害を与えた」と企業側が約1270万円の損害賠償を求め提訴、男性側も反訴する。
- 【この間1年10か月】⇒期間C
- 2017年3月:今回の判決。「不当訴訟で男性が精神的苦痛を受けた」と原告側の会社に110万円の支払いを命じる。
精神疾患で退職した従業員を訴えた会社が敗訴…逆に慰謝料支払う羽目に - 弁護士ドットコム
実に3年も男性の方はこの会社に振り回されたわけで、精神疾患(躁鬱病)発症させられてのこの期間は地獄にも等しいものだったことでしょう。一部反訴できるんだから・・・とかいう意見も見受けられましたが、男性側から見れば反訴するしかない状況下だったと見るべきです。
この会社が特殊すぎるとは思うが・・・
この男性は現在28歳とのことですので入社当時は25歳、一般常識で考えてみれば「入社して半年程度で会社に1000万以上の損害」というのは考え難い。ましてや「期間Aの中でパワハラ&長時間労働があって精神疾患を発症して退社に至っている」わけで、まともな労働ができる環境にはない会社だったという事でしょう。「躁鬱」とのことですので男性の周りの方がフォローしたおかげ(躁鬱は気持ちの振幅が激しいので、抑鬱より逆に気付かれにくい)で、退職に至れたのではないかな~と推察します。
こすもっぷが思うに精神疾患を発症するような状況に陥れば、会社の中でいい意味で引導を渡すなりするのが一般的なのでは・・・(本当はこういういい方はよくないのですが、実際はありうる話なので敢えてこういう言い方をします)。ところが期間Bの後に提訴、となるわけで結局は退社後も男性には相当の圧力があったのでしょう。普通の会社であれば退社後までどうこうしません、異常すぎるのですよねこの会社がやってることが。
誰も得をしないのが裁判、という典型
期間Cが約1年10か月と男性は生きた心地がしないうえ、会社側は妥協を見出せる時間を与えられてたとみるべき長い時間。判決まで至ってしまって会社側は、本当に勝訴できると考えていたのでしょうか??単なる嫌がらせで長々と裁判を続けた下らない、みっともない、最低な会社・経営者として記すべきと思い書き連ねました。
今回の裁判は会社側が社会的な信頼が失墜し、男性は人生の3年間を裁判に振り回される。誰も得をしない、悲しい裁判です。できうるなら今後こういう裁判は起こさない、起こらないよう社会が進んでいけばなと思わざるを得ません。