ケンタッキーダービーの豆知識~結構いろいろあります~
今年はラニが挑戦してくれるおかげで、別世界だったダービーが少し身近になったケンタッキーダービー。今回の勝敗は別として、いろんな行事や仕来りがあったりして興味深いのでまとめて記事にしてみました。
目次
ケンタッキーダービーの基本
1875年創設以来、一度も中断されたことのない2016年で142回目を迎える競争。例年5月最初の土曜日、ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場で行われる。競争条件はダート10ハロンで3歳馬限定。
Run for the roses
優勝馬にはGarland of Roses(バラのレイ)が掛けられることからのケンタッキーダービーの通称。このレイを掛けられるウイナーズサークルは、ケンタッキーダービーしか使用されません(ケンタッキーオークス・ブリーダーズカップですら使用不可)。純金のトロフィーとともにバラのレイは海兵隊に守られ式典を待ちます。
写真はセクレタリアト
The Twin Spires
チャーチルダウンズ競馬場のシンボルマーク。スタンドとスタンドの間にある六角形の塔。この塔をバックに写真を撮るのが、競馬場を訪れた際の一つの楽しみ方になっている。
Mint Julep
バーボンウイスキーベースのカクテル。これを飲みながらMy Old Kentucky Homeを唄うのが習わしになっている。ミントジュレップが開催中は売り歩かれ、127,000杯ものオフィシャルグラス付きで同時に飲まれることから、スタンド中にミントとバーボンの匂いが漂う。
Hats
女性の帽子にもご注目ください。テレビ中継が始まった1960年代以降から、徐々に派手な帽子を女性が披露するようになっています。この時期帽子屋さんは書き入れ時になります(笑)。
調教時間
レース約3週前からハローがけ直後の午前8:30~8:45は、ダービーとオークス出走馬のみが馬場に入れる時間帯になる。この時間の前後も出走馬は入れるが、優先的に使える時間帯を用意している。なおアメリカでは競馬場で調教を行うため、調教後に一般のレースが行われることもある(あえて観客前で行うことで慣れさせるためとも)
パドック
20頭前後の出走馬に対して、1頭に付き24枚の招待状。さらに各馬にテレビカメラが1台付き、オフィシャルのカメラマンまで入る。このためパドックには総勢500名弱がひしめき合う事になる。日本のG1で周回を囲うように人は集まるが、ケンタッキーダービーは内部にもそこらかしこに人がいるので馬に相当プレッシャーがかかる環境。
レース週のスケジュール
火曜日に調教師イベント「トレーナーズディナー」、水曜日に「枠順抽選会」、土曜日に「ケンタッキーダービー」という流れ。ミントジュレップのミント狩りが行われたり、関係者はいろいろ手配が大変な時期ですね。
何はともあれ無事に走り切ってほしい。勝ったら儲けものくらいでダービーを楽しみます。