三菱自動車の不正さらに発覚~うん、知ってた~
まるまる四半世紀にわたって、不正を続けてたわけですか・・・VWどころじゃない騒ぎになりそう、というかもう会社の存続意義が本当の意味で問われてしまう事態が発覚したな。
2017年発売予定のパジェロらしいけど、発売までに会社存続してるのかな・・・。
目次
三菱自動車不正の歴史を遡る
2016年4月20日燃費試験の不正発覚
OEMの供給先から指摘されるという前代未聞の発覚。まあこの時点で会社ぐるみだろっていうのは、見え隠れしてましたよね。というかバレないと分かっててやったんでしょうか・・・。
2013年アウトランダーPHEVにての不具合
三菱アウトランダーPHEV、バッテリー不具合は検査工程で発生 | ロイター
以降3年弱で4回はリコールを行うという大変お粗末な車。結構様々なレビュー記事が載っており、所謂自動車専門家には評価が高かった車なのに・・・。一番実用的なEVですよ~と某新聞も謳っていたが、PHEVという技術が見切り発車でした~と言われんばかり。
2005年~2013年軽自動車エンジン(3G83型)の不具合問題
2005年にオイル漏れ不具合を自社で情報入手したにもかかわらず、2010年までの5年間リコールせずほったらかした問題。その後も従業員からの指摘で問題点が発覚し、結果3回のリコールで120万台以上が対象となる。
最終決着まで8年間という、恐ろしい事案でありました。
2000年三菱リコール隠し事件
前会長・元社長・元常務・元役員が逮捕されるという、これまた前代未聞の事件。リコール隠しで2件の死亡事故が起こっている。裁判で有罪となり弁護団が「こんなことで有罪になるなど理解できない」と言って控訴。
匿名の内部告発で発覚したという点でも極めて異例。隠ぺい工作・どこに情報があるかまで垂れ込まれた、異質極まりない事件でした。
そのほかも・・・
セクハラでアメリカで訴えられたりとか、総会屋への利益供与などなど。不祥事という不祥事のオンパレードといった歴史。現在の役員なんか2000年のリコール隠し事件を目の前で見てきたでしょうに、不正を続けるということはコンプライアンスの概念・文化がない会社なのでしょうね。
OEM供給元としてが最近の立ち位置だったので、もはや致命傷になるでしょう。プジョー・日産・ヒュンダイあたりに供給していたはず、供給先各社への補償も相応に負わされそうです。
とりあえず明日からの株価下落がどこまで続くのでしょうか・・・